地域包括ケア病棟開設のお知らせ

当院では平成２７年１１月に地域包括ケア病棟を開設しました。
　地域包括ケア病棟とは、急性期治療を経過し、病状が安定した患者さんに対して、在宅や介護施設への復帰支援に向けて、治療・看護・リハビリ等を行い、安心して退院していただけるように在宅支援を行うことを目的とした行う病棟です。また、在宅や介護施設等で療養中の患者さんの急変時にも対応し、同様に在宅復帰のために医療や支援を行っていきます。
　本来は、一般病棟で病状が安定すると、早期に退院していただくことになっていますが、在宅や介護施設等での療養に不安があり、もう少しの入院治療で社会復帰できる患者さんのために、当院では「地域包括ケア病棟」を準備して安心して退院していただけるよう支援しています。
心身が回復するよう医師や看護師、病棟専従のリハビリテ－ション科のセラピスト等により、在宅復帰に向けて治療・支援を行っていきます。また病棟専任の医療ソ－シャルワ－カ－が患者さんの退院支援、退院後のケアについてサポ－トさせていただきます。

患者さんの利用の流れについて

①急性期の病院から紹介を受けて入院の場合は、当院担当医師との連携により入院準備させていただきます。
②当院の一般病棟から地域包括ケア病棟へ転棟していただく場合は、当院担当医が判断して患者さんやご家族に提案させていただきます。ご了解いただいた場合は、地域包括ケア病棟へ移動し、継続入院となります。
③在宅や介護施設等で療養中の患者さんが急変してかかりつけの開業医から紹介を受けて入院された場合は、当院担当医との連携により入院となります。
※入院期間は、状態により調整しますが、６０日が限度となります。

入院費について

地域包括ケア病棟に入院された場合は、入院費の計算方法が通常とは異なり、「地域包括ケア病棟入院料」を算定します。入院料は定額で、投薬料・処置料・検査料・画像診断料・リハビリテ－ション・医学管理料などのほとんどの費用が含まれています。
治療内容によっては、一般病棟より自己負担額が増額する場合がありますが、月の医療費の負担上限が定められていますので、一般病棟の場合と負担上限は変わりません。（７０才以上ではほとんどの場合増額はありません）

入院に対する留意点

一般的な血液検査・レントゲン検査・投薬治療は可能ですが、一般病棟で行うような高額な医薬品の投与や特殊な検査・手術などには対応できません。病状の変化により担当医が集中的な治療が必要と判断すれば、一般病棟に転棟していただくことがあります。

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